理事

森田 拳次

メッセージ

戦後五十年目(1995年)の春、中国で少年期を暮らした十人の漫画家で「少年達の記憶」という画文集を上梓した。その本を書きながら中国大陸ではなく内地(日本)に暮らし後に漫画家になった。

同輩、先輩達はどんな気持ちで昭和二十年八月十五日を迎えたのか興味が出てきた。先輩漫画家では年令的に軍人だった人もいる。前線の兵士だった人もいる。これが「私の八月十五日の会」の発端である。

作品を書いていただくにあたり三つのお願いをした。昭和二十年のその日「どこで」「何歳で」「何を考えたか?」集った作品は漫画家に留まらず、作家、俳優、タレント層まで原稿が寄せられ参加者は百人を超えた。作品は今、中国大陸と日本国内を巡回しており平和を希求する願いを訴えている。

略歴
1939年 東京生まれ 生後3ヶ月、瀋陽(奉天)で暮らす
1946年 (昭和21年)夏 日本に帰国
      小学四年、中国の体験を描くため漫画家を志す
      高校二年、学生漫画家となる
主な肩書き
・一般社団法人日本漫画家協会常務理事
・中国引揚げ漫画家の会代表
・ヒトコマ漫画「JAPUNCH」代表
・寅さんファンクラブ会員
代表作
・『丸出だめ夫』
・『ロボタン』
・『珍豪ムチャ兵衛』
・『ぼくの満州』
・『だめ夫伝』
・『ヒトコマ・ランド(星新一選)』
・『神さま仏さま笑って許して』
・『ひとこま1/2』
・ジャパンチ著作集