「私の八月十五日展」の活動が「存録烽火譜華章」に紹介されました
2012年11月20日
“私の八月十五日展”は、漫画を通して<日本人もまた戦争の被害者である>という事実を中国の方々に認識していただき、民衆レベルの戦争体験を共有することで、日中両国の人々の
友好をはかり、両国民の間の心の距離を縮めることを目的として、中国での開催に至りました。
こ れまでに、2009年の中国侵略旧日本軍南京大虐殺記念館(江蘇省南京市)での展示会をはじめ、
2010年には中国人民抗日戦争記念館(北京市豊台区)、 2011年には「九・一八」歴史博物館
(瀋陽市大東区)、2012年には偽満皇宮博物院(吉林省寛城区)で開催され、社会各界から
大きな反響を呼びました。
その開催地の一つである、中国人民抗日記念館が今年で開館25周年を迎えました。
開館25周年を記念し、発行された「存録烽火譜華章」(25年の歩みを取りまとめた図録)に、
2010年9月18日に行われた「私の八月十五日」展の開幕式様子(写真1、写真2)が紹介されました。

中国人民抗日記念館は中国共産党から見た日中戦争に関する歴史博物館で、中国愛国教育の
重要拠点となっています。
日本人にとっては目を覆いたくなるような事実が写真等で展示されており、見学するには
勇気が必要です。展示物の中には誇張表現などもあると思いますが、ぜひご覧いただきたいと
思っております。
日中間の歴史問題において、どちらの見解が正しいかは別にして、双方にはそれぞれの歴史
に関する見解があるわけで、中国側の見解や中国がどのようにこの問題を宣伝しているかを
目にすることは日本人にとても重要なことだと思います。


写真1 右から、代表理事森田拳次、館長の瀋強様
写真2 右から、森田拳次、石川好、村山富市日本国元首相他、館長の沈強様を含む中国関係者の方々
尚、ご来場いただいた沢山の方々から温かいお言葉をいただきました。
・「漫画を通して人と人の間に理解の懸け橋ができました。戦争の悲惨さは同じだった
ことがわかりました。」
・「今回子どもを連れて見学に訪れたのは、幼い頃から当時の歴史を知ることで、
今の幸福な生活を大切にしてほしいと思ったから」
・「戦争はどちらの国の国民もすべて傷付けることが展示でよくわかった」
漫画を通した先生方の試みは、歴史の大海に投じた小石かも知れませんが、そこに起きた波は
未来へと確実に広がっていくと強く信じております。
「私の八月十五日」展が平和についてあらためて考える機会となり、日中両国民の相互理解と
友好交流の促進に一役買うことが出来れば幸いです。